センター長 ご挨拶
大分大学では、令和6年4月に「先端技術・GX研究センター」を設置し、カーボンニュートラル、省エネルギー・省資源等の研究分野を重点的・中長期的に取り組む体制を構築し、強みでもある次世代燃料・エネルギーの高度利用技術などの研究を基礎として、GX実現に向けた研究を推進しています。
GXとは「グリーントランスフォーメーション(Green Transformation)」の略で、化石燃料(石炭や石油など)をできるだけ使わず、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーに転換するための諸活動のことを指します。近年の気候変動、異常気象は世界的な課題であり、世界中の国が、地球温暖化を引き起こしている温室効果ガスの削減に取り組んでいます。日本でも、「2050年カーボンニュートラル」という国際公約を掲げ、脱炭素への取組が加速しています。日本では、カーボンニュートラル関連技術に関する研究開発が従来から盛んであり、日本企業が技術的な強みを保有する分野も多く、なかでも大分県は、水素利用や地熱利用をはじめとする再生可能エネルギー、カーボンニュートラルの取組が全国的に最も進んでいる地域のひとつです。今後、再生可能エネルギーをさらに有効利用するために、産学官民が連携し一体感を持ち、GX実現へ向けて取り組むことが期待されています。
GX実現に向けた取組は大学としての責務でもあり、学内外と連携し、持続可能な社会への貢献とそのための人材育成を継続して進めてまいります。みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
大分大学 理工学部 教授
先端技術・GX研究センター
センター長 田上公俊